いい物語ですよ

現在、NHKで、司馬遼太郎原作の"坂の上の雲"が放送されています。

この物語は、明治維新から日露戦争終結までの息せき切って先進国に追いつこうとしていた日本の姿を描いたものであって、
題名の"坂の上の雲"には

「(その頃の日本人は)のぼってゆく坂の上に、もし白い雲がかがやいているとすれば、それだけをみつめて坂をのぼってゆくのであろう」

という意味合いが込められています。

これは、欧米に追いつける、追い越せる、と信じて突っ走っていた明治人の体質を、手の届くはずのない雲を掴もうとして坂をがむしゃらに登っている様子にたとえたものです。



…と、俺はいったいなにが言いたいのかといいますと、

このタイトルはわかりにくい。ということ。


込められた意味に気づけば、なるほどと思うんですけど、いかんせん現代っ子の俺にはピンときにくい。


要するに、「はたから見れば届かない(かもしれない)ものだが、本人は届くと信じてがむしゃらになっている様子」を本の題名にしたかったってことでしょ?


じゃあ、このタイトルでどうですか。


"坂の上の雲" あらため


"画面の中の嫁"



来週のこの時間は

NHKスペシャルドラマ 
"画面の中の嫁"
第3部 第10話 
「旅順総攻撃」


ご期待ください。