ま、そりゃそうだよな

道を歩いていたら、後ろを歩くおじさんがずっとペッ!ペッ!とタンを吐いている音が背中越しに聞こえるではありませんか。

これは朝から気持ちのいいものではないですよね。

でも、でもね、そのおじさんは両親に捨てられてこの繁華街に迷いこんできたんですよ。
しかも2回目。1回目はあらかじめ用意してた小石を道に落としていたから、妹のグレーテルと一緒に無事に家まで帰り着いたものの、今回はまったくの突然。
とっさに機転を利かせて、帰り道がわからなくならないようにタンをはいていたとしたら・・・!という俺の想像をよそにヘンゼルはパチンコ屋に入っていきました。