デパート中が熱狂
「突然だけどさ」
「なんだよ突然」
「俺、ギターを始めたんだ」
「へえ、どんな曲練習してんの?」
「曲…じゃないんだけど、デパートの迷子案内の『ピンポンパンポーン』てやつ?」
「は?」
「あれをギターで弾けるように練習してる」
「何やってんだお前」
「かっこいいじゃん。そのうちこっそりすり替わって俺のギターのイントロで迷子アナウンスをするのが夢」
「やめとけよ」
「俺の『ピンポンパンポーン』から入ってさ、ドラムが『チーンチッキチーンチッキッダッダッダバーン』」
「ドラムもいるんだ。迷子の子落ち着けねえな。その空間」
「そしてベースも『ボボボンボンボッボ』って続いてセッションになって。みんなボリューム下げるわけよ。そこでボーカルが」
「迷子アナウンスの話だよな」
「ボーカルがメンバー紹介をしてくんだ。『オンドラムス!トモ!』『オンベース!ヒサシ!』『オン迷子!ヨシヒロ!』って順番に」
「ヨシヒロ君っていうのか、迷子の子」
「そして俺の番よ。『オンギター!ヤスシ!』で俺のギターソロ。ヨシヒロにもたれかかって『ギューン!ギュギュギュイー!チャラチャラチャラギュゥゥゥン!』」
「ヨシヒロ君にとって地獄だな」
シャッフルシャッフル
やっぱりAKBのやり方には乗っかるべき。
このまえのAKB48グループの大組閣祭りを見てそう思いました。
グループの垣根を越えてメンバーをシャッフルし、新しいチームを組織する。
ファンには賛否両論だったかもしれませんが、
批判の声であれ、こういうイベントは注目されれば勝ちなんですよ。
だからやろうよ、相撲界も。
昔のように角界を盛り上げたいなら、相撲部屋の垣根を越えた組閣くらいしましょう。
例えば安美錦が貴乃花部屋へ移籍するんですよ。
これはびっくりだよ。さして相撲ファンでない俺も今書いててビックリしてるもの。
あのベテランがやっていけるの?貴乃花部屋という環境でやっていけるの?
あと、若手注目株の遠藤は追手風部屋と宮城野部屋の兼任ね。
えー!こちらも驚きの人事!
あの絶対的エース、白鵬のいるチーム宮城野かよ!よりによって!
…しかし今回のサプライズはこれだけでは終わりません。
本家の大組閣が、今までAKBグループとは一線を画していた乃木坂46の生駒里奈と、SKE48の松井玲奈との交換留学生制度を発表してファンの目を丸くさせたように。
決まった。これはすごい。
北風と太陽とマイクスタンド
北風と太陽が、どちらが強いかで言い争っていました。
そこへ偶然、郷ひろみが通りかかったので、あいつのジャケットを脱がせた方が勝ちという事になりました。
北風が、始めにやりました。
北風は思い切り強く
「ビューッ!」
と、吹きつけました。
郷ひろみは震えあがって、ジャケットをしっかり押さえてしまいました。
北風はがっかりして、太陽に譲りました。
バトンタッチされた太陽は、ヒロミ・ゴーをポカポカと暖かく照らしました。
ジリジリと照りつける暑さに、新御三家の郷はたまらなくなってジャケットを脱ぎ捨てました。
記録はなんと12分45秒。
「君にはかなわないや」
北風が太陽を称えていると、
「お前ら相変わらず半人前だな。オレ様なら5分でカタをつけてやるぜ」
と、どこからともなく声がするではありませんか。
「キ、キミはマイクスタンド!」
「本当に5分ぽっちでジャケットを脱がせられるのかい?」
「ああ、あいつは歌手だからな。オレ様を目の前にすればつい歌いだしてボルテージが上がり、ジャケットなんか着ていられなくなるさ。一曲歌う時間もあれば十分だぜ!」
そう言い残してマイクスタンドは再びジャケットを羽織りなおした郷ひろみの眼前に飛び出しました。
突然のマイクスタンドに興奮したゴーは、思惑通りゴールドフィンガー'99を歌いだしたではありませんか。
これには隠れて見ている北風と太陽も大興奮。
「すごいね。ほんとに歌いだしたよ」
「あ!ジャケットの裾を持った!」
「脱ぐかな…脱いだ!いや、また戻した!」
「裏地を見せただけですぐ閉じたね。惜しかったね」
「今度こそ脱ぎそうだよ」
「ほんとだ!両肩をゆっくり脱いで…」
「着た!着なおした!」
「おしい!」
その後、北風と太陽は延々とヒロミGOのジャケットプレイを見ていましたとさ。
いつの間にかいない工藤さん
「あら!お二人ともお久しぶり」
「いやだ!工藤さんお久しぶりじゃないの〜。全然変わってないわね〜」
「ほんとに工藤さん何年ぶり?ねえ、お宅の太郎ちゃんいくつになったのよ」
「もう中学三年。まったく受験勉強だってしてるんだかしていないんだか」
「えー!もうそんなおっきいの?」
「うそ!失礼だけど工藤さんおいくつよ?ほんとに変わってなくてうらやましいわ〜」
「またまた〜。私なんてもう48よ」
「えー!見えなーい!」
「ほんとに見えない!」
「見えない見えない!ねえ!工藤さんどこ!?姿が見えないわよ!」
「全然見えないわよ!工藤さん!どこにいるの!いたら返事して!」
「おーい!工藤さーん!見えないんだけどもういないのー!?」
「…どうやらもう近くにはいないようね」
「…変わってないわね」
出世街道を外れた日
うちの会社の玄関にそこそこ大きな杉の鉢植えがありまして、
ある日、その根元に結構育った雑草を発見しました。
社長が大切にしている杉の養分を横取りするなんて!
不届きものをブチブチ抜いてごみ箱に捨て、すっきりしていたらそこにタイミングよく社長が。
「この根元にあった草はどうしたの?」
「今捨ててゴミ箱にいれておきましたよ」
「え!?あれ捨てちゃダメなやつなんだよね…」
しぼんだ風船のようにみるみるうちにしょんぼりしていく社長。
背中に冷たいものがはしる平社員の俺。
「だ、大丈夫っす!直しておきます!」
ご老体には刺激が強すぎるので、とりあえず社長にはその場から去っていただいたのち
光の速さでゴミ箱をあさって、確かに改めて見てみると雑草にしては大きいそれを鉢植えの根元にセットし直しました。
たのむぞ!お前の成長に俺の出世がかかってるんだからな!!
大女優伝説
【大女優の回答と一般人の反応】
―普段、寝るときはどのような格好をされていますか?
女優A「シャネルの5番よ」
(かっこいい・・・) (かっこいい・・・) (素敵・・・)
―普段、寝るときはどのような格好をされていますか?
女優B「巨人の5番よ」
(ロペスのユニフォーム・・・) (なんでロペス・・・) (上下ちゃんと着るのかな・・・)
―普段、寝るときはどのような格好をされていますか?
女優C「ラジオ体操の5番よ」
(5番なんてあったんだ・・・) (5番のどのポーズだろう・・・) (女優ってすげえな・・・)
―普段、寝るときはどのような格好をされていますか?
女優D「ミズノの5番よ」
(アイアンだ・・・) (アイアン・・・) (抱き枕みたいに使うのかな・・・)